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初めまして トルコリラ、ランド、豪ドル系スワップ年金派です

初めまして。もーにいです。
自分の考えを整理することと、左側にあるレートやスワップ情報、右側のリンクに自分の使うお役立ち情報を集約できることもあり、このブログを始めました。よろしくお願いします。

低金利の円やスイスフランを売り、高金利通貨のトルコリラや南アフリカのランド、オーストラリアの豪ドルを買って、複利運用をやっていく、スワップ派です。とは言っても、単純にレバレッジを効かせて高金利通貨を狙うつもりではありません。将来の目指す姿は、必要証拠金以外はスワップのみで自己安定化させたお宝ポジションの複利運用口座を作ることです。自称、スワップ年金派です。

元々が外貨預金からスタートしてまして、単純な外貨預金よりFXは有利になりうるのではないか、工夫してみよう、という発想です。外貨預金が複利であることはFXよりも有利ですが、工夫の余地がありません。FXはレバレッジやコスト、多様性の利点はありますが、単利が大きな欠点です。FXの欠点である単利を複利運用にする方法論が私の狙いです。

初期にはスワップの蓄積分を元手に買い足して行く複利運用の方法論を考えてました。いろんなHPでもよく紹介されています。しかし、よく考えてみると、スワップよりも為替変動の影響が遥かに大きく、大波の中の小舟です。大津波に呑まれるような状況の中で、わずかなスワップ蓄積では買い足せません。レバレッジをどう考えるかよくわからなくなってしまいます。例えば、為替が安くなった時にはチャンスですが危険を冒して買い足すことになります。或いはレバレッジを重視したら絶好のチャンスを見逃すことになります。高くなった時には安心して買えますが、高値掴みすることになります。良く考えると、最悪のタイミングで買うことになっています。この方法論は、2003年から2008年までの安定した長期円安トレンドの中では、結果的に有効であったと思います。残念ながら2009年以降は通用しないようです。スワップ蓄積よりも為替変動を軸にして考えるべきだろう、というのが私なりの結論で、この方法は採用しないことにしました。

で、今トライしているのは、資金調達コストによる複利運用、同時にできる円高リスクヘッジの活用、という方法論です。高金利通貨としては、トルコリラ、ランド、豪ドル、売る側の低金利通貨としては、スイスフラン、円、ポンド、アメリカドル、ユーロです。効果のほどはまだよくわかりませんが、単純な高金利通貨買い/円売り、よりは有利な複利運用にできるのではないかという仕掛けです。これはサブマリンにして(スワップ年金派の所以です。)おくつもりです。もう一つの別の方法論として、税金対策の観点から、くりっく365での運営を考えています。

今後紹介して行くつもりですが、まだまだ発展途上人です。複利運用スワップ派の良い情報、コメントあれば是非お願いいたします。コメントには必ずお返事いたします。

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テーマ : FX(外国為替証拠金取引)
ジャンル : 株式・投資・マネー

tag : スワップ複利運用

資金調達コストが付くペアによるスワップ複利運用

為替差益に対してカバー先会社(銀行)が調達する際の金利差が資金調達コストです。スワップが建値に上乗せされる支払い方式の場合には、為替差になりますから、スワップ分の次回の資金調達コストも増えることになり、これも建値に反映されます。スワップが資金調達コストを生み、これがまた資金調達コストを生む一種の複利になります。レバレッジとは何も関係がなく、また、ポジションを買い足していくことも関係ありません。ポジションそのものが外貨預金のように自動的な複利運用になります。
資金調達コストの大きさですが、為替差益×資金調達金利ですから、例えば、為替差が一割ある場合の資金調達コストは通常のスワップの1割程度の大きさになります。スワップの金利が年6%だとすると、資金調達コスト含めるとおよそ6.6%になるということです。まだ未経験ゾーンですが、5割あれば9%、10割あれば12%になる筈です。
6%の複利であれば、為替変動が無いという仮定の話ですが、11~12年後には累計スワップ+資金調達コストにより為替差益がポジションと同じ額になり、その時点での年利12%が達成される筈です。この間に自己安定化ポジションが出来上がり、その後も複利で増えていく、という姿を夢見ています。

レバレッジを使わないで、買い足すこともせずに、FXに複利運用を導入できることが気に入ってます。 何もせずに保有し続けるだけ、というよりも、取引(決済)せずに保有し続けることが重要となります。気の長い話でして、スワップ年金派と称する所以です。 一方で、運営(ペアの選択と仕込みのタイミング、或いは止めること。)が決定的に重要となります。リスクは10年スパンの為替変動と金利変動です。低金利通貨と高金利通貨の差の持続性、拡大がキーになります。

レバレッジのリスクは発生しますが、レバレッジを掛けることはもちろん可能です。レバレッジを掛ける場合でも、直接的な円売りではないので、円高に対してのリスクは小さくなります。この分、レバレッジを高くできることが大きな優位性であると考えています。

円高リスクヘッジはこちら

仕込み時のレバレッジ3-8倍、スワップ+資金調達コストだけで初期の年利15-50%、10年後30-70%くらいは可能かなと考えています。

さらに、通常の円ストレートよりもレバレッジを高くした分を使って、トレードを複合させることが出来ます。中期的なトレードを一部入れて、この差益により新規に仕込む複利運用を考えて、トライしているところです。
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tag : 資金調達コスト複利運用

複利運用通貨ペア(トルコリラ、ランド、豪ドルによる調達)

通常の高金利通貨を低金利通貨で調達するTRYJPYやZARJPY,AUDJPY、NZDJPYでは資金調達コストは発生しません。資金調達コストは低金利通貨を高金利通貨で買ったり売ったるする場合に発生します。為替差のある状態で、低金利通貨に対して高金利通貨を調達する際のカバー先業者(銀行)側のコストだからです。
為替差益の調達額によって発生するために、為替差の大きい方が資金調達コストは大きくなります。同じ為替差であれば、金利差が影響しますので、より低金利通貨を売る方が、より高金利通貨で買う方が、資金調達コスト(金利)は大きくなります。

売る方の低金利通貨としては、現時点(2011年4月)ではアメリカドル(USD)、ポンド(GPB)、ユーロ(EUR)、カナダドル(CAD)も低金利ですが、歴史的にみるとダントツで円(JPY)が低金利です。しかし、JPYZARのような、円を売って高金利通貨で調達する通貨ペアを見つけることが出来ていません。次の低金利通貨は歴史的にも現時点でもスイスフラン(CHF)です。次がアメリカドル、次がポンド 次がカナダドル、ユーロとなります。円が無い以上、一番有利なのはスイスフランです。国としての成熟度から、スイスフランも日本のように低金利が安定していくのではないか、と期待しています。
調達する方の高金利通貨としては、現時点でも歴史的にも、トルコリラ(TRY)>ランド(ZAR)>豪ドル(AUD)の金利の順に資金調達コストは大きくなることになります。

あまりにマイナー通貨は資金調達コストがつかなくなる場合があります。CHFTRYを持っていたのですが、2009年7月までは資金調達コストが付いていたのですが、これ以後はつかなくなってしまいました。問い合わせたところ、トルコリラ系のレートが配信されなくなったためだそうです。ですから、現時点では、ランドと豪ドルが候補となります。

私なりの選択は、CHFZARとCHFAUDです。(レート配信が復活すればCHFTRYが良い筈です。) USDZARやGPBZAR、CADZAR、EURZARの選択もあり得ます。為替動向と政策金利動向をどう読むか次第です。リスク分散のために、これらを組み合わせるのが良いのかもしれません。
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tag : 資金調達コスト

資金調達コスト複利運用FX業者

資金調達コストは存在がマイナーで、意味あるほどつくのか、つかないのかの情報はあまりオープンではありません。私の知る限りでは、サクソ(SAXO)系業者は付くようです。
複利運用にするためには、スワップが確定益の業者ではできません。スワップの支払いが建値に反映される含み益の業者に限定されます。
さらに、低金利通貨売り/高金利通貨買いの通貨ペアが必要ですから、私の知る限り、業者のシステムはせいぜい3つくらいにに絞られてしまいます。何れもミニマムチャージがかかりますので、小額の短期トレードには不向きです。個人的には、ヒロセ通商のトレーダーを使用しています。

資金調達金利がどれだけ付くかは、インターバンクからの配信レートによるそうです。実際にやってみなくてはよくわからないです。私のやっているSAXO系の含み益のシステムでは、CHFTRYなど、トルコリラで調達するペアは2009年7月以降、つかなくなりました。CHFZARやCHFAUDは安定して付いています。スワップよりやや低い金利になってますが、為替差益が1割の場合には、スワップのほぼ1割が付いています。

ここで気をつけねばならない最も重要なことは、為替差益の調達コストですから、為替差益がプラスになっていれば資金調達コストがプラスに効きますが、マイナスになっていればマイナスに効くことです。ですから、スワップ派でありながら、為替変動を重視することになります。長期的な為替変動と政策金利を念頭に置いた運営(とくに仕込み)が重要となります。 

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tag : 資金調達コスト

高金利通貨と為替

資金調達コストによる複利運用は年金並みの長期運用により威力を発揮します。10年から50年スパンの長期的な為替変動をどう考えるか、が重要になります。
為替関係のセミナーでは、為替のプロたちの大部分は高金利通貨に否定的です。曰く、弱い通貨だから金利が高い、金利が高いから弱くなる。購買力平価説でも、インフレ率や金利が高いと、その分相対的に価値が下がるわけですから、当然為替は安くなる筈です。
しかし、主要通貨購買力平価(PPP)のデータを見てみたところ、錘の重心がどちらに向いているかぐらいのようで、一安心しました。アメリカドルやユーロは国際通貨研究所に公開されています。他の通貨はあまり一般的ではないようです。豪ドルの購買力平価が次のブログに有りました。豪ドルの購買力平価

一方で、国の経済的な歴史を振り返ってみると、例えば日本の場合、黎明期の後に、経済の高度成長時代が有り、これが限界に来ると低成長時代が来るように思います。日本の場合にはさらに衰退期に向かってるのではないかと懸念しています。 日本も高度経済成長時代の1980年代までは4~9%の高金利時代もありました。その後の低成長時代に金利が下がっているのです。いずれの時期も円高トレンドでした。高金利と為替の強さは両立しうるのです。 経済成長の時代と国の高金利通貨を狙うというのが私の考えです。ですから、アイルランドやイギリスは、金利が高くなってもやる気はしません。

世界各国の経済情報を比較できる便利なサイトがありました。世界経済ネタ帳
失業率やGDP、インフレ率、実質経済成長率、購買力平価などの経済推移をグラフにできます。

新興国は、10-50年スパンでは、経済成長と高金利の両立が期待できると思います。 例えば、2017年には新興7カ国(中国、インド、ブラジル、ロシア、インドネシア、メキシコ、トルコ)の購買力平価でみたGDPの総計が35兆1692億ドルになり、G7(米国、日本、ドイツ、英国、フランス、イタリア、カナダ)の34兆8335億ドルを上回る、との予測があります。
関連して着目しているのは、ある程度以上の人口規模と経済インフラがある前提での、人口増加率と生産年齢人口です。
もう一つの観点は、いわゆる資源国です。資源の価値は、新興国が発展すればするほど、今後ますます高くなると思います。

以上を総合して、私が期待しているのは、トルコとブラジル、インド、中国、オーストラリア、インドネシアです。10-50年スパンでは、高金利だけでなく、為替も高くなり得ると思います。(ブラジルイ、インド、中国、インドネシアのFX出来るペアを早く入れて欲しいです。個人的には、ロシアとメキシコは?です。)

魅力ある国ほど投資が集中しますから、リスクが発生した場合には、その分、急落幅が大きくなるのは当然です。為替急落のリスク管理を考える必要が別途あります。
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テーマ : FX(外国為替証拠金取引)
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tag : 高金利通貨

複利運用の最初の仕込み

資金調達コストによる複利運用は、為替差益があることが前提ですので、最初の仕込みが最重要です。CHFのような低金利通貨を売って、ZARのような高金利通貨で調達する形ですので、今後何年間か下がって行く状態での、天井で売ること、が理想です。とは言っても、過去にこうすれば良かったということはわかっても、将来のことは誰にもわかりません。考え方としては、世界景気の回復過程の初期が一番良いのではないかと考えています。リーマンショック以降から世界景気の回復の兆しが見られている今年か来年あたりまでがチャンスということになる筈です。その中でも、世間でいう暴落(売りですから天井)時が仕込みのチャンスです。ポジションを未だ持っていない場合には、数ケ月間じっくり待って、初めての特権を生かして、暴落のチャンスを狙います。(既に仕込んである場合には、暴落時にはレバレッジが上がってしまい、追加の仕込みは難しい判断になります。)

スワップの蓄積により、機械的に売り増すような売り方は、安値で売ることになりますから、絶対にしないことにしています。高く売って安く買う、為替の大原則を忠実に守るよう心がけています。為替差益がマイナスですと資金調達コストを支払うことになりますので、自然とそういう意識になってきます。

うまく仕込んだつもりでも、為替変動により、マイナスになることもあります。直近では大震災後の原発をダシにした3月18日の急落時などのように。ここで、我慢し続けるか、損切りして仕込み直すか、ナンピン売りを仕込むか、選択を迫られます。ナンピンは危険なのでしないことにしています。損切りも素人がやると、損切りの繰り返しで損が膨らむだけだと思います。これくらいは耐えられるようなレバレッジの仕込みにしておいて、今は世界景気の回復過程の初期と位置付けて、保有し続けることにしています。この長期相場観を崩してしまうと、やって行けないような気がしています。

通貨ペアに円が直接入っていないので、円高リスクにはヘッジが出来ています。これも大きなメリットです。とは言え、リスク時には、CHFは円の次に強くなる通貨なので、急落はします。USDやCAD、GPBを売る方がリスク時の急落にはCHFよりも耐性が高いです。一方で、低金利通貨が強くなることと、高金利通貨が弱くなること自身に対してはリスクヘッジ出来ません。

現時点(2011年4月)は、世界景気の回復初期と考えられますので、リーマンショック時のような蓄積された投資が巻き戻されて大きく急落する状態ではない筈です。危険回避の姿勢ではなく、リスクテイクしてレバレッジを高くするチャンスだと思います。 天井近くでうまく仕込むことができれば、10倍近くまで行けると思います。
ただし、更なる急落時がもしも来てしまったら、チャンスを見逃さざるをえなくなるどころか、ピンチになってしまいます。この辺り、相場は難しいですーーーーー

将来的には、リーマンショック直前のような投資が蓄積された状態になると思われますので、リーマンショック時の下落に耐えられることを基準に考えると、円ストレートの場合のレバレッジは2倍以下、1.5倍程度だろうと思います。CHF/高金利通貨の場合には、4倍未満、3倍程度まで出来る筈ですので、レバレッジ倍率でも2倍程度有利となります。
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tag : 複利運用資金調達コストスワップ円高リスクヘッジ

もう一つの複利運用

資金調達コストが付くペアは円ストレートではないので、円高リスクヘッジが出来ます。これによるレバレッジの余裕を活用(リスクテイク)したもう一つの複利運用を考えています。

例えば、CHFTRYの場合、円高になった場合には、CHFもTRYも安くなります。同じ比率ではないので影響は受けますが、その程度はずっと小さくなります。一方で、円高リスクヘッジはできても、CHF高、TRY安そのものに対してはリスクヘッジできません。同時に起こった場合には、より大きな影響となってしまいます。リーマンショック時でもそのようなことはありませんでしたので、国家破綻のような通貨危機が発生しない限り、大丈夫だろうと考えています。

2008年のリーマンショック時、高金利通貨買いの円ストレートは51-55%下落しました。CHF/高金利通貨は74-76%の価値に下落しました。将来的にはリーマンショック直前のような投資が蓄積された状態になると思われますので、リーマンショック時の暴落に耐えられることを基準に考えると、円ストレートの場合のレバレッジは2倍以下、1.5倍程度だろうと思います。CHF/高金利通貨の場合には、4倍未満、3倍程度まで出来ることになります。
このレバレッジを高くできる分を安心材料にすることもできますし、資金調達コストによる複利ペアに投資することもできます。後者では、円ストレートよりもおおよそ2倍のポジションを持つことが出来、その分スワップを狙うことが出来ます。

もうひとつ、レバレッジを高くできる分を余裕代と考えて、為替差益を狙ったトレードを複合させる方法論が考えられます。為替差益を原資にした複利運用です。このもう一つの複利運用の方法論を取り入れてトライしています。

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tag : 円高リスクヘッジ複利運用

複利運用の途中の仕込み

既に仕込んでポジションを保有している場合、仕込みのチャンスは世間でいう暴落時(売りだから天井)ですので、レバレッジの余裕がなくなった時になります。最初の仕込み時にはレバレッジの余裕を持たせてあったとしても、次にはこうなってしまいます。世界景気回復基調の中のチャンスかもしれませんが、さらに暴落する可能性も考えると、仕込むどころか損切りのピンチになるかもしれません。さてどうするか。ナンピンは危険なだけで良いことは何もないですからしないことです。ここでの方法論私案は以下の2つです。

(1)腰を据えて待つ。世界回復基調であれば、下値が切りあがって為替差益の蓄積が出来て来る筈、スワップ+資金調達コストの蓄積もできる筈。だから、数ケ月~年オーダーで暴落(天井)のチャンスを待つ。レバレッジにもよりますが、これくらい待てば仕込める余裕が出来,チャンスが来る筈です。
(2)うまく仕込めるのなら為替差益が出せる筈。為替差益狙いのポジションも仕込んでおいて、確定させて原資金を増やす。こうなるとスワップ派と言うよりもトレーダー派ですが、あくまでもサブの位置づけで、仕込みのための原資を稼ぐ目的です。為替差益による複利運用です。

最初は前者の方法論で始めました。この場合、仕込んでしまえば、ほとんど何もすることがありません。10年間の定額預金のようにーーーーー。この方法論はもっと成熟した時期に適しているように思います。

現時点が世界景気の回復初期と位置付けるならば、もう少しリスクテイクすべきではないかと考え直しました。
そこで、後者の方法論に変更し、中期トレーダー的な為替差益用のポジションを一部だけ仕込むようにしています。この際、絶対に損は出さない、(確定させない、損切りしない、利益が出るまで待つ)ことにしています。このためには、レバレッジに余裕を持たせておくことになります。

為替差益を得る場合と、仕込む場合には全くの正反対の為替状態ですから、実際にはなかなかうまくいきません。しかし、うまく確定できずに見逃してしまっても、腰を据えて待てば良いと考えています。心に余裕持って、数ケ月~年オーダーのつもりであればいけるのではないかと考えています。トレーダーを主にやるつもりではないのですから。(為替のような博打の世界では効率を考えても仕方が無いので、資金効率は気にしないことにしています。)

差益用ポジションは円変動リスク(チャンス)の大きい円ストレートにしています。資金調達コストによる複利運用と同じペアにしないのは、目的意識をはっきりさせて迷いを防ぐためでもあります。リスク分散の意味もあります。最初の頃は効率を考えて一番有利と考えた1種類のペアのみに集中させてましたが、長期間の中では2番目、3番目と有利性の順番が変わってくることがあります。いろんな種類のペアを複合させることにより、口座全体の為替変動が多少はマイルドになります。
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tag : 複利運用

円高リスクヘッジの検証

例えば、CHFTRYの場合、円高になった場合には、CHFもTRYも安くなります。同じ比率ではないので影響は受けますが、クロス円ストレート比較するとその程度はずっと小さくなります。

3月17日の原発をダシにした急激な円高(クロス円の急落)の実例を用いて、資金調達コストのペアの円高リスクヘッジ効果を検証してみました。数日前の日足高値から3月17日の下髭最安値との落差を用いた場合の価値の下落は、クロス円ストレートの場合は以下でした。
CHF94.9%<EUR92.1%<TRY91.9%<USD91.6%<AUD88.3%<ZAR86.3%
CHFは円に次ぐ避難通貨ですから、下落しにくいのはいつものことです。平常時には投資されない魅力無い通貨だからです。次にマスの大きいUSかEURDが来るのが通常ですが、TRYは昨年年12月から異常に弱くなって既に下落していたために、今回は例外的に下落しにくかったのだろうとと思います。AUD、ZARは平常時は魅力があって投資されていたために下落が大きくなるのは通常のことです。
CHF売りのペアは以下でした。
CHFTRY95.4%<CHFAUD92.2&<CHFZAR92.2%
円ストレートの場合と比較して、おおよそ半分から2/3の下落でした。
なお、円高リスクヘッジだけを考えれば、第二の避難通貨のCHFよりもEUR、GBP、CADを売る方が有利です。例えば、EURZARの今回の場合の下落は95.3%でした。これらの場合、CHFよりも金利差が小さくなるので、私は採用していません。

2008年のリーマンショック時の円高程度を同様にまとめてみました。
高金利通貨買い(TRY、ZAR、AUD)のクロス円ストレートは53-56%に下落しました。
CHF/高金利通貨(TRY、ZAR、AUD)は72-76%の価値に下落しました。

いつもこの序列と数値になるわけではありませんが、それだけ円高リスクヘッジできていたことは確認できました。クロス円ストレートに対して、資金調達コストが付くペアの円高リスクヘッジの優位性は明らかです。

これを同じレバレッジにして安心材料にするか、投資に使う(レバレッジを高くする)か、チト悩ましいところです。と言うのは、円高リスクヘッジはできても、CHF高、TRY安そのものに対してはリスクヘッジできず、同時に起こった場合には、より大きな影響となってしまうからです。
円高よりもこちらの方がより心配ですが、リーマンショック時でもそのようなことはありませんでしたので、国家破綻のような通貨危機が発生しない限り、大丈夫だろうと考えてはいます。
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tag : 円高リスクヘッジ

複利運用実績ポジション20110412

2008年のリーマンショック後の年末から、恐る恐る資金調達コストによる複利運営を始めました。初期はまだよくわからなくて手探りでした。失敗もたくさんあります。今年になって、自分なりに資金調達コスト複利運用の考えが一旦まとまったつもりなのでこのブログを始めました。

資金調達コストによる複利運用口座の現時点(2011年4月12日)での、ポジションを以下に紹介します。

110412-00.jpg

一番上のAUDJPYと一番下のTRYJPYはスワップ狙い&為替差益狙いのポジションです。
2番目から4番目のCHFAUDとCHFTRY、CHFZARが資金調達コストによる複利狙い本命ポジションです。

資金調達コストによる複利運用はこちら

最初は複利運用というよりも、円高リスクヘッジができるので、レバレッジを高くできるから一番有利かなと考えて、CHFTRYを始めてます。これに資金調達コストがそこそこ付いていたことから、複利運用を考え始めたのですが、2009年7月から付かなくなってしまいました。問い合わせたところ、レート配信が無くなったためとのことでした。TRYはエキゾチック通貨と言われてましたから、流通性が悪いからだろうと考えて、思い切ってCHFZARの売りを仕込んでみたところ、付いてました。その後、AUDの金利が高くなってきたので、これも仕込みました。

円高リスクヘッジはこちら

並行して、TRYJPYを、次いでAUDJPYを仕込みました。最初はスワップ狙いでしたが、CHF売りとスワップはほぼ同じです。資金調達コストが付く分、また円高リスクヘッジでレバレッジを高く出来る分、CHF売りの方が有利です。今では、為替差益狙いの方が主になっています。為替差益を原資にして、仕込み、複利運用していく予定です。

もう一つの複利運用

建値方式のシステムはスワップが分かりにくいです。左カラムにスワップ表をつけています。4月12日は1日当たりAUDJOYが115、TRY92、CHFAUD121、CHFTRY155、CHFZAR129でしたから、合計2057で、年間75万となります。

現時点の損益をみると、やっぱり為替の影響が一番大きいなー、とは思いますが、CHFZARとCHFAUDは少しづつですが着実に良くなってきています。
昨年12月以降のTRY安が誤算で、TRY系は苦戦していています。その前の11月まではCHFTRYの含み益が一番多かったのですが、最近のCHF高もあり、一番少なくなっています。CHFTRYは円高リスクヘッジはできても、CHF高TRY安の直撃を受けています。

今考えていることは、CHFZARとCHFAUDはお宝ポジションとして置いといて、以下です。
(1)AUDJPYをいつ利確するか。した場合には、何を仕込み直すか。(利確がうまく出来なければが、のんびりと次の機会を待ちます。)
(2)TRYJPYとCHFTRYを今が底と見て保有し続けるか、プラスの内に決済して仕込み直すか。
しばらく円安になるのかなと思っているのですが、原発が不安ーーーー

次の表はロールオーバーです。

110412-3_convert_20110416231337.jpg


CHFTRYやAUDJPY,TRYJPYには、右端の調達金利が付いていません。CHFZARとCHFAUDには為替差益に応じて付いていています。この中で一番為替差益が大きいのは上から7つ目のCHFZARで、スワップ(トモロウ/ネクストがスワップです)の14%ほど付いています。

次の表は口座状況です。

110412-01_convert_20110416231647.jpg

口座残高が投入資金(決済含む)で、ポジション評価額が為替差益(建値方式なのでスワップも含む)です。純資産は投入資金プラス為替含み差益、純資産マイナス必要証拠金が証拠金余力です。ネット持ち高はポジション総額です。
150万の資金でスワップ75万ですから、年利50%に相当します。1400万のポジションを持っていますが、レバレッジは証拠金余力で考えれば7.5倍で、リスクテイクしている状態です。

始めてから1年以上ですが、円高リスクへッジできるおかげで、これくらいのレバレッジなら安定しています。今の内にスワップを稼いで、将来的には3倍未満(リーマンショック時の急落に耐えられるよう)にする作戦です。とは言え、ここ数ケ月弱いTRY系をどうするか、まだ下がるとみて決済して仕込み直すか、そろそろ回復するとみて辛抱するか、思案しているところです。

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テーマ : FX(外国為替証拠金取引)
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tag : 運用実績複利運用資金調達コストスワップ高金利通貨

私のFX経験と現在

FXを私が初めて知ったのは2008年3月でした。それまで、預金と社内の持ち株会しか知らず、それも関心があったのではなく、自動的にやってただけでした。投資や金融関係は別次元の異世界というか、全く考えたことがないというか、そういう発想すらしたことがありませんでした。それなのに投資を考えざるを得ない状況になってしまいました。あわてて調べ始めましたが、国債や株などの投資にはどうしても興味が持てませんでした。国内で関心を持てるものを見つけることが出来ず、唯一、興味を持てたのが外貨預金でした。低成長の国や時代に関心が持てず、新興国や成長の時代に興味が持てたからでしょう。掛ける70は2倍の法則(近似則。例えば、年利2%なら35年で2倍、7%なら10年、10%なら7年)を面白いと感じるセンスだったからでしょう。
4月から豪ドルの外貨預金を始めました。

調べるている途中で、FXとか外国為替証拠金取引とか、意味不明の単語が出てくることに気づいてはいましたが、訳がわかりませんでした。複利で無いので興味を引かなかったのです。その後、レバレッジの応用やスワップによって複利運用にできることに気がつき、2008年の5月からFXを始めてしまいました。その秋の、100年に一度と言われるショックが来ることも知らずーーーー
AUDJPYとNZDJPYを主力にして、次がTRYJPY、次がZARJPYで、レバレッジ3倍弱くらいでかなり抑えてたつもりでしたが、わずか半年もたたないうちに、ピンチになってしまいました。
悩みましたが、決済しました。強制されるよりは自分の意思でやるべき、撤退して再起を図るべき、と考えたからです。高値で買って、安値で売る、馬鹿なハメに追い込まれてしまうのが為替である、ということを学びました。結果的には、決済しなくてもギリギリ生き残れてはいたのですが、持っていても身動き取れずに今でも引きずっていただろうと思います。

その後、2008年末から再起を図って、2010年には私なりの方法論が固まり、現在に至ります。単純な高金利通貨買いではなく、
(1)資金調達コストによる複利運用、
(2)これによる円高リスクヘッジ、
(3)この余力を活用したもう一つの複利運用、
の3つの方法論を考えて、トライしているところです。

今の方が遥かにリスキーなことをやっています。不安定な時期であり、下落はすることはあるだろうけれども、リーマンショック時ほど大幅に下落するエネルギーは無いだろう、むしろ世界景気回復初期のチャンスではないか、と考えているからです。
時代(置かれている為替環境)の影響が圧倒的に大きいですねー。時代の大局観、世界観だけは見失わないようにしたいと考えています。
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4月のスワップ比較

TRYとZARのスワップが最近(4月)、回復して安定して来ています。金融不安の場合には低く不安定になるので、この点からも回復がうかがえます。
高金利通貨のクロス円と、低金利通貨売り/高金利通貨調達、のスワップをSAXO系に基づいて比較してみました。

(1)クロス円買いの場合の、4月21日の円換算スワップとNYクローズド円、これから計算した年利(%)は以下でした。
TRY/JPY: 94.0 : 53.660 : 6.39
ZAR/JPY; 16.5 : 12.145 : 4.96
AUD/JPY:110.0 : 87.940 : 4.57
EUR/JPY: 34.0 :119.093 : 1.04
GBP/JPY: 16.0 :135.204 : 0.43
USD/JPY: -0.3 : 81.839 :-0.01
CHF/JPY: -7.0 : 92.343 :-0.28

(2)CHF売りの場合の、高金利通貨調達側を比較した円換算スワップと年利換算(%)は以下でした。
CHF/TRY:165.20 : 6.53
CHF/ZAR:131.25 : 5.19
CHF/AUD:121.10 : 4.79
CHF/JPY:  2.00 : 0.08
円とCHFは1位と2位を争う低金利ですが、円の方が高金利になってる場合もあります。
ここ最近は、何れもクロス円買いよりもCHF売りのスワップの方が少し高いです。(円よりもCHFの方が高金利になってる場合はクロス円買いの方が少し高くなります。)
高金利通貨では、やはりTRY>ZAR>AUDの順にスワップが高いです。

(3)TRYで調達する場合の、低金利通貨売り側を比較した円換算スワップと年利換算(%)は以下でした。
CHF/TRY:165.20 : 6.53
USD/TRY:141.37 : 6.31
GBP/TRY:216.11 : 5.83
EUR/TRY:172.24 : 5.28

やはり、低金利通貨売りはCHF>USD>GBP>EURの低金利の順にスワップが高いです。
最近の傾向はクロス円買いよりも、CHF売りのスワップの方が年利で0.2%ほど高いです。
CHF/TRYがNo.1ですが、資金調達コストが2009年7月以降は付かなくなっているのが残念です。資金調達コストが付くペアでは、CHF/ZARがNo.1で、次がCHF/AUDです。
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新興国の成長性

新興国の将来的な経済成長性情報をすこし集めてみました。
有名なところでは、BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)が、先進国G6(アメリカ、日本、ドイツ、イギリス、フランス、イタリア)に対して、2008年には15%の経済規模だが、2025年には半分になり、2040年には追い抜くというものです。信じ難い話で、当たるかどうかはわかりませんが、停滞期と成長の差は大きいということです。残念ながら、この4ケ国はFXで通常取り扱われていません。早く扱って欲しいです。

NEXT11は、韓国、バングラデシュ、エジプト、インドネシア、イラン、ナイジェリア、パキスタン、フィリピン、トルコ、ベトナム、メキシコです。
VISTAは ベトナム、インドネシア、南アフリカ共和国、トルコ、アルゼンチン。
LEMs(Large Emerging-Market Economies)は、BRICsおよび南アフリカの5カ国にアルゼンチン、インドネシア、韓国、メキシコ、サウジアラビア、トルコを加えた計11カ国。
他にもE7やMENA、TIPsもあります。

NEXT11には2050年の人口予測とGDPがありますが、国の共通点はあまり無いです。個人的な見方として、そこそこの人口増加とそこそこの経済成長の両立を指標にしたいと考えています。人口の減る国は絶対的に衰退するし、増えすぎるのも成長できないし、そこそこの人工増加圧力が基本だと思います。経済成長があまりに高いのは現状が低すぎて、どうなるか分からないことだと理解しています。そうすると、トルコとメキシコくらいです。
ウィキペディアのBRICsにGDP予測が載っていますが、現状のGDPの大きい順に、成長率の高いところを拾っていけば良いと思われます。そうすると、メキシコ、ロシア、ブラジル、トルコ、イラン、中国、インドネシアです。

詳細は兎も角、これらが投資に魅力ある国の候補だと思いますが、FXが可能な通貨はトルコリラ、南アフリカランド、メキシコペソくらいに限定されてしまいます。FXではこれくらいしか選択肢が無いのです。

余談ですが、FX=通貨と比較すると、別の投資方法、例えば株は何倍も変動が激しいし、当たり外れが大きいし、危険極まりないと思います。新興国の場合には、通貨ですら情報が乏しいのに、株の情報なんて手に入らないし、入手出来たとしても、一般人には取引する手段さえありません。せいぜいファンドくらいですが、これまた人任せで、自分で出来ません。自己責任など取りようがありません。一般人を食い物にする、ファンドを儲けさせる仕掛けとしか思えません。

もう一つの見方として、人口構成、人口ピラミッドがあります。三角形は若い国で、経済成長が見込める前提があるということです。日本も1960年代の高度経済成長時代はそうでしたが、今はネギ坊主のようないびつな形です。日本は若年層が減少する一方、高年齢層が増加し、社会保障が崩壊する危機にあり、経済生産力が減退しつつあります。中国やインド、トルコ、南アフリカ、ベトナム、インドネシア、アルゼンチンはピラミッドの形となっており、今後の高度経済成長が見込める基盤があります。

では、先進国ではどうか。2008年報告の世界の人口増加率は1.18&ですが、上位は未開発国ばかりです。先進国の中ではオーストラリアが1.07%と最も高いです。まだまだ若い国で、成長性を一番残している国だと思います。(余談ですが、次がアメリカの0.96%で、まだまだアメリカは強い。日本はー0.07%。)

他にもいろんな情報が検索されます。も少し短期の見通し11年、12年のが下記に有りました。
新興国の成長性
IMFの2011年の世界経済見通しでは、先進国の経済見通し2011年は2.4%、2012年が2.6%に対して、新興国平均で6.5%であり、その中でもアジアは8.4%となっています。

新興国が発展すれば、特に中国やインドの25億人(2010年)が豊かになれば、資源が高騰するのは当然と思われます。この点では、アメリカ、ロシア、中国、カナダ、アフリカ諸国、オーストラリアが注目されます。
FX可能な国で魅力ある通貨は、やはり、トルコリラ、南アフリカランド、豪ドル、次がメキシコペソになってしまいます。問題は、インフレ、これによる通貨安です。経済成長が勝つか、インフレ通貨安が勝るか、です。

次のグラフは世界経済ネタ帳で作成した実質経済成長率です。
[世] 実質経済成長率の推移(2000~2011年)の比較(日本、オーストラリア、トルコ、南アフリカ、ドイツ、アメリカ)

過去の実績でも2011年の実質経済成長率でも、トルコや南アフリカ、オーストラリアはやっぱり魅力的な国だと思います。
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