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最強の安全資産の金動向

円は安全通貨、避難通貨と言われています。リスクオンで売られ、リスクオフで買われると。
基軸通貨のドルにもその性格があり、有事のドル買いと言われます。次がユーロで、その次がポンドにも多少はあります。

無いのがリスクオンで買われるエマージング新興国通貨で、豪ドルやランド、トルコリラなど。 欧州危機なのにユーロよりも売られてしまいます。

でも、最強の安全資産、避難資産は何といっても金でしょう。で、NY金相場のチャートを調べてみました。
USD/oz。


kinn.jpg


昨年の9月までは急騰していますが、9月をピークに反転しています。ここで大きな流れが変わっていることは確かですね。 その後もトレンドとしては下がっています。
最近の金の動きからは、必ずしもリスクオフとは言えないようです。

今の為替のリスクオフは投機筋の囃したてによるものだと思います。ギリシャの経済規模の影響なんてわずかなもので、これを不安心理でスペインやユーロ全体に増幅/拡大しているだけではないか、と考えています。織り込んでしまえば影響は誤差としか思えません。

直接的には全く理解できないので、他の動向を見ているわけです。そのつもりで見ていくと、金にしろ、やっぱりね、こっちの方がノーマルだよね、と思います。

とは言え、囃したてだろうと何だろうと、圧倒的的な支配力ですから、これに付き合うしかありません。
ギリシャ選挙など欧州不安だろうが、理由は何でも良いです。円高になるなら、絶好の仕込みのチャンスです。タイミングを見計らいたいです。


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通貨の価値比較(購買力平価基準)

各国通貨の価値、為替における強さ/弱さの情報を集めてみました。
ドルに変換する場合の2010年の購買力平価を基準にして、2011年5月末の為替時価を比較した情報がありました。米ドルを基準(0%)として、割安な通貨は以下でした。

インドー58%<中国-38%<ロシア-29%<メキシコ-28%<トルコ-27%<南アフリカ-26%<アメリカ

同じく、割高な通貨は以下でした。

アメリカ<ブラジル6%<イギリス10%<ドイツ22%<カナダ25%<日本37%<オーストラリア62%

一般的に、経済先進国は割高で、新興国は割安な傾向が長期間あります。(リスクが勘案されますからね。)
現時点は経済不況からの回復過程であるために、その傾向が特に顕著なのだろうと思われます。オーストラリアはその典型ですね。

歴史的には、開発途上国は割安であり、経済発展してくると、何年もの年月をかけて割安から適正へ移行し、その後、経済先進国に仲間入りすると、割高組に入ると考えられます。日本も1971年頃までの長期間は-数十%の割安組でしたが、高度経済成長時代を経て、1986年頃からは定常的な割高組に入っています。

割安な新興国の全てが、日本のように高度経済成長して、経済先進国に仲間入りできるのかどうかはわかりません。失速する国もあるのかもしれませんが、成功する国も出てくるだろうと考えています。
個人的には、ロシアとメキシコはリスクと成長性に難があり、ブラジルはリスクから考えると高過ぎるように思います。で、インド、トルコ、中国に注目しています。
くりっく365のインドルピーと人民元の取り扱い開始(8月)を楽しみにしています。スワップがどうなるかが注目です。


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実効為替レート

実効為替レートの情報を集めてみました。実効為替レートは2国間ではなく、諸通貨の相対的な実力を測るための指標です。日銀やBISが個別に公表していますが、わかりにくくて、比較しにくいです。社会実情データ図録さんにわかり易い4ケ国比較がありました。

実効レート

1970年から2011年2月まで長期的にみると、円は1995年までは円高になっていますが、以降は円安方向なのですね。2000年頃からはドルも同様に安くなっています。リーマンショックで一時的に円高になり、先にドル安、円はまだ頑張ってると言うところでしょうか。ユーロが長期的には横ばい、最近安い、というのは、購買力平価と異なっていて、意外でした。
中国は強くなりそうですね。

あまりに長期的過ぎてこれだけではあまり役に立ちそうにありませんので、最近のを探してみました。
2011年の年初から5月までの実効為替レート比較が、経済レポートの中のニッセイ基礎研究所のweeklyエコノミストレターにありました。

2011年前半の実効為替レート

2011年は年初から5月一杯までは円安、ドル安、ユーロ高、豪ドル高基調ですね。3月17日の原発をダシにした円高、豪ドル安はありましたが、一時的なもので、トレンドは影響されていません。むしろ、豪ドル高が始まっています。気になるのは4月終盤からのユーロ安方向ですが、基調としては、円安、ドル安、豪ドル高の流れが変わったとまでは言えないようです。


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購買力平価

購買力平価は為替の長期変動を説明する有力な説で、相対的購買力平価=基準時点の為替相場×その国の物価指数÷対比する国の物価指数です。基準点をどこに取るかで変わりますが、ドル円の場合は1973年が取られています。
ドル円の場合、長期円高ドル安傾向であることは、実勢と良く合致しています。一方、2011年1月の消費者物価PPPは133.3円、企業物価PPPは102.5円、輸出物価PPPは66.52円です。この間の範囲で変動していると言われても、あまりにも範囲が広すぎます。
国際通貨研究所のユーロ円の例を以下に示します。

ユーロ平価

消費者物価PPPは99.67円、企業物価PPPは98.0円、輸出物価PPPは87.14円です。ドルに比べれば三者は近い値にいますが、リーマンショックの120円でも、最近の110円でもまだ高すぎることになっています。ここ10年近くは、実勢の方が遥かに高いーーー
今後、さらにユーロが下がって、購買力平価に収斂して行くのか、興味深いところです。

私見では、どこを基準に取るかという問題が大きいように思います。ドル円の三者の乖離が大きいのも、ドル円1973年から、ユーロ円1999年からと期間と基準点の違うことが原因のように思います。
ユーロ円の場合、2006年あたりを基準にしてここを一致させて考えれば、右下がりで一致しているようにも思えます。根拠レスですが。
基準点をどこに置くのか、この変動をどう考えるのか、経済成長やトレードなどの他の要因も考える必要があり、現状では購買力平価で為替を予測できるレベルではないと思います。
ただ、購買力平価は原理的には正しい筈で、為替もその方向の何処かに収斂して行く筈ですので、気をつけていきたいと考えています。

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新興国GDP(購買力平価ベース)

FXが可能で魅力を感じている国、通貨の購買力平価GDPを調べてみました。ウイキペディアにもいろいろ載っていますが、高金利通貨(新興国)と日本など先進国とを、最近の実績と将来予測とを見たいのですが、なかなか比較しにくい。
現在までの実績に、2016年までの予測値が追加されて、世界経済ネタ帳が便利になっています。(右側のリンク参照)
2000年から2010年までと、2016年までの予測の購買力平価ベースGDPを以下の表に示します。(単位10億ドル)

GDP2000-2016.jpg

やはり、アメリカや日本、ヨーロッパのGDPは圧倒的に大きくて、オーストラリアやトルコ、南アフリカはまだまだ小さいですね。これを2000年を1とした相対比にして、以下に示します。

購買力平価ベースGDPの2000年相対比

大きく2つにわかれるように思われ、トルコ、南アフリカ、オーストラリアの購買力平価ベースGDPの伸びは大きいです。日、米、欧は相対的に低成長です。
やはり、トルコ、南アフリカ、オーストラリアは魅力的だと感じます。

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tag : 新興国

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ひょんなことからFXを始めてしまったスワップ年金派です。
ETFや投資信託を含めて、自分年金化を目指します。

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